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対処を間違えると逆効果⁉硝酸態窒素の除去方法を仕組みから丁寧に解説

2023.10.23

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硝酸態窒素とは、水に溶けやすく河川や地下水などの身近な水に含まれている可能性がある物質です。

大量に摂取すると体に影響を及ぼす可能性があるため、安全な水を飲みたい方は気になることもあるでしょう。

そこで、本記事では硝酸態窒素の除去方法をご紹介します。

硝酸態窒素を除去する仕組みから丁寧に解説しているため、身近な水から硝酸態窒素を除去したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

硝酸態窒素は何に含まれていることがある?

硝酸態窒素とは、水に溶けやすく河川や地下水に混ざりやすい物質のことです。
大量に摂取すると体に影響を及ぼす可能性があります。

水道水や地下水にも混ざりやすいため、定期的な水質検査が欠かせません。

水道水

硝酸態窒素と亜硝酸態窒素は、水道水質基準によって合計10mg/Lと決められています。
つまり、水道水にも微量の硝酸態窒素が含まれている可能性があるということです。

ただし、含有量は地域や時期によって異なります。
例えば、東京都西多摩エリアにある浄水場の「硝酸態窒素および亜硝酸態窒素」の水質検査結果(令和5年3月末時点のデータ)を見てみましょう。

浄水施設の出口で検出された数値は、4月から6月で「0.58mg/L」、7月から9月で「0.74mg/L」です。

このように時期によって検出量が異なるのは、ほかの浄水場でも同じです。
そのため、1年を通して基準値が安定している地域はあまりないといえます。

地下水

自宅に井戸を掘り、井戸水を使用する家庭もあります。

水道水だけでなく井戸水も使用する理由は、無料で災害時にも使えるからです。
そのため、多少費用がかかっても井戸を掘る方もいます。

しかし、せっかく井戸を掘っても硝酸態窒素の検出量が多く、そのままでは使えないことがあります。

なぜ井戸水から硝酸態窒素が検出されるのかというと、硝酸態窒素は水に溶けやすく土壌にとどまりにくい性質を持っているためです。
雨などに溶けて土壌を通過し、地下水に混ざると井戸水から検出されることがあります。

水から硝酸態窒素を除去する方法

水道水には基準値以下の硝酸態窒素しか含まれていませんが、それでも安全性は気になるものです。
そこで、硝酸態窒素を除去する方法をご紹介します。

硝酸態窒素が除去できる浄水器を使用する

浄水器の中には、硝酸態窒素をかなり高い割合で除去できるものがあります。
硝酸態窒素を除去できる家庭向けの浄水器は、主に2種類あります。

逆浸透膜によって不純物を取り除く「逆浸透膜方式」か、イオン交換樹脂によって硝酸態窒素を取り除く「イオン交換方式の浄水器」です。

逆浸透膜方式の浄水器は、不純水に人工的に強い圧力をかけた際に不純水から純水へ水分子が異動する「逆浸透現象」を利用し、不純物を逆浸透膜でろ過して純水を作ります。
そのため、塩分のほかにもミネラル成分なども取り除かれてしまいます。

イオン交換方式の浄水器は、硝酸態窒素が水に含まれると陰イオンになり、イオン交換樹脂と反応させることで硝酸態窒素が除去できる仕組みです。

また、イオン交換時には2本の交換樹脂からOH-とH+が放出され、結合してH2O(水)になるため、ほかの物質が残留したり発生したりすることもありません。

硝酸態窒素除去装置を導入する

硝酸態窒素除去装置は、硝酸態窒素が水中で陰イオンになる特徴を生かし、イオン交換反応によって除去する装置です。
仕組みは、上記でご紹介したイオン交換樹脂の浄水器と同じです。

価格は約500,000円と高いのですが、地域によっては自治体から設置にかかる費用の補助が受けられることがあるため、補助を受けられればいくらか安く手に入ります。

例えば、千葉県成田市の補助金額は、経費の半分相当の金額、もしくは150,000円のうちいずれか低い額です。
硝酸態窒素除去装置を導入したいとお考えの方は、お住まいの地域の補助金額を確認してみるとよいでしょう。

【絶対ダメ】間違った硝酸態窒素の除去方法

水道水の塩素やトリハロメタンの除去方法を知っている方も多いでしょうが、同じやり方で硝酸態窒素を除去しようとすると逆効果になることがあります。
安全な水を飲みたいのであれば、間違った方法で除去しようとしないでください。

硝酸態窒素を除去できない浄水器を使用する

浄水器は100円均一ショップで購入できるものから、ホームセンターやネットショップで購入できる高額なものまであります。

しかし、販売されている浄水器は、硝酸態窒素を除去できないものが多いため、除去が可能なものか必ずチェックしてから選びましょう。

浄水器を選ぶ際のポイントは「除去対象物質」の項目の確認です。
除去対象物質に硝酸態窒素が書かれていないものは、除去できない可能性があります。
硝酸態窒素を確実に取り除きたいのであれば、きちんと確認してから購入しましょう。

水を煮沸させる

水道水に含まれる塩素やトリハロメタンは、数分間沸騰させることで除去できます。
ただし、硝酸態窒素を除去したい場合は逆効果です。

硝酸態窒素には揮発性がないため、熱を加えても除去できません。
それだけではなく、水分を蒸発させることで硝酸態窒素が濃縮されてしまう恐れがあります。

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清潔な環境で充填しているため、不純物などが混入する心配がありません。

まとめ

水道水や地下水に含まれる硝酸態窒素を除去するには、イオン交換方式か逆浸透膜方式の浄水器もしくは除去装置を使用してください。
塩素やトリハロメタンを除去するときと同じように、水を沸騰させ続けると濃縮されてしまう可能性があります。

ただし、浄水器や除去装置の設置は初期費用がかかるほか、メンテナンス費用がかかるのがデメリットです。
そのため、 手軽に安全な水を飲みたい方は硝酸態窒素を含まない水を購入するとよいでしょう。

なお、水を購入する場合は公式サイトにて水質調査の結果をご覧ください。
硝酸態窒素に関する検査結果が公開されていない場合、硝酸態窒素が含まれている可能性があるため注意しましょう。

宮崎 寿治

執筆監修

宮崎 寿治

ResetTimeのほか、かぞく想いの天然水、純天然アルカリ保存水の担当として営業活動を執り行うかたわら、日々知識をアップデートすべく勉強中。独自の切り口から様々な情報を取り入れ、そこで得た知識を基に記事の監修を行う。得意分野は保存水。

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