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ウォーターサーバーはなぜいつでも熱湯が出るの?温度を保つ仕組みを解説

2023.03.03

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ウォーターサーバーから熱湯が出る仕組みについて、不思議に思った方はいませんか?

「なぜすぐに熱湯が出るのだろう」
「内部でどのように加熱しているのだろう」

このような疑問を持っている方のために、ウォーターサーバーでの加熱方法と保温機能などについて解説します。

また、こちらの記事内ではネット上のよくある質問の回答をしています。
ウォーターサーバーの熱湯に関して疑問がある方はぜひご覧ください。

ウォーターサーバーから熱湯が出る仕組みは2種類

ウォーターサーバーの内部は冷水用タンクと温水用タンクに分かれており、それぞれ温度調節がされています。

常温の水が温められて熱湯になる秘密は、内部に設置されている金属棒またはヒーターバンドです。
ウォーターサーバーではこのどちらかを採用し、温水を作り出しています。

なお、冷水を作る仕組みはコンプレッサー式または電子式(ペルチェ式)です。
ウォーターサーバーの仕組みについてより詳しく知りたい方は、「ウォーターサーバーってどんな仕組み?安心・安全で便利な仕組みと機能を解説」をご覧ください。

金属棒

温水用のタンクに金属棒を設置し、電気を通して温める方法です。
電気ポットと同じ仕組みであり、直接水に触れて温めます。

金属と水が接触することに不安を感じる方もいるかもしれませんが、メーカーによるメンテナンスを受けていれば問題ありません。

ヒーターバンド

温水用のタンクの周りに巻き付けて電気を通し、発熱して温める方法です。
直接水に触れることなく、外から水を温めます。

ヒーターバンドはタンクの形に合わせて加工できるほか、タンクの表面を広く加熱できることが特徴です。
そのためウォーターサーバーのほかにも、工業用として幅広く使われています。

ウォーターサーバーから瞬時に熱湯が出るのはなぜ?

水を温めるのは簡単ですが、ボタンやレバーを押して瞬時に出すためには保温が必要です。
では、ウォーターサーバーではどのような保温機能が搭載されているのでしょうか?

保温機能の搭載と対策

電気による保温機能はもちろん、タンクを断熱素材で覆うことにより保温をしている機種もあります。
断熱素材を使用することで電力を節約しながら、温水の温度をキープできます。

再加熱機能

ウォーターサーバーには時間の経過とともに温水の温度が下がるものもありますが、そこで利用できるのが再加熱機能です。
ボタン1つで再度加熱できるため、加熱後は高温の温水を使用できます。

一時的に使う機能のため電力は使いますが、衛生面が気になる方や高温の水を使いたい方、ガスなどでお湯を沸かす際のやけどが心配な方におすすめです。

水温を測定して制御

ウォーターサーバーの温水の温度を一定に保つために、「サーミスタ式」と呼ばれる温水温度制御装置が搭載されています。

サーミスタ式とは、温度の変化を電気抵抗として感知するというものです。
温度が高くなると電気が流れやすくなり、低くなると流れにくくなる仕組みです。
この仕組みを利用して温度を感知し、金属棒やヒーターバンドに電気を通して調節します。

ウォーターサーバーの熱湯に関するよくある質問

ウォーターサーバーの熱湯に関して、ネット上ではさまざまな質問がされています。
その中でも特に質問回数が多い、以下の3つについて回答しました。
ウォーターサーバーの熱湯について疑問がある方は参考にしてください。

ずっと熱湯を出し続けるとどうなる?

熱湯を出し続けると、当然温水タンクの水量は減ります。

完全になくなる前に供給がストップするか、ぬるい水もしくは常温の水が出てくる機種がほとんどでしょう。
温水タンクが空のまま加熱をすると、空焚き状態になって危険だからです。

また、温水タンクの容量は0.9L~2Lの製品が多く、大量にお湯を使うことは想定されていません。
容量以上の温水を一度に使うことはできないと考えて利用しましょう。

引っ越しなどでタンク内を空にしたいときは注水口からではなく、温水排水口から水を抜いてください。
温水排水口の位置と水抜きの方法は、メーカーの公式サイトで解説されています。

好みの温度にしたいときはどうすればよい?

温度調節機能搭載のウォーターサーバーを利用するか、温水に冷水を混ぜて好みの温度に調整してください。

ただし、温度調節機能がないウォーターサーバーは、高温の熱湯が出ないケースもあります。
90℃くらいの高温の熱湯を使いたい人には向いていないため、契約前に確認しておきましょう。

また、エコモードにすれば温度が下がります。
80℃以下の温水を使いたいときはECOモードの活用もおすすめです。

なぜ100℃のお湯が出ないの?

ウォーターサーバーの多くは80℃~90℃で設定されており、100℃の熱湯は出ません。

これは温水タンクの劣化防止と電気代を削減するためです。
どのメーカーでも同様で、ウォーターサーバーで使える熱湯は高くても90℃となります。

そのほか、ウォーターサーバーにて冷水や温水が出る仕組みについては「ウォーターサーバーってどんな仕組み?安心・安全で便利な仕組みと機能を解説」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、電子ケトル付属のウォーターサーバーは100℃まで沸騰させることもできますが、100℃の熱湯をずっとタンク内で保温することはできません。

熱湯をよく使うならウォーターサーバーがおすすめ

紅茶やコーヒー、料理などで熱湯をよく使う方は、「リセットタイム」のウォーターサーバーがおすすめです。
温水・冷水の温度調節が可能なため、必要な温度の水をすぐに使えます。

また、使わないときはECOモードで節電できるほか、チャイルドロックがついているため小さな子どもがいるご家庭でも安心してご利用いただけます。

温度調節が可能

冷水は5℃・8℃・10℃、温水は80℃・85℃・90℃の各3段階で温度調節が可能です。
紅茶やコーヒー、お茶などは抽出に最適な温度がそれぞれ異なりますが、「リセットタイム」のウォーターサーバーを使えばボタン1つで簡単に調節できます。

使わない間はECOモードで節電

リセットタイムのウォーターサーバーにはECOモードがついているため節電できます。

ウォーターサーバーを利用するときに気になるのが電気代です。
常温の水を冷水や温水にするには電気の力が必要であり、電気代がかかるのは仕方ないかもしれません。

しかし、「リセットタイム」は通常時でも月に600円程度しかかからないほか、ECOモードにすれば月500円程度まで電気代を下げられます。

チャイルドロック付きで安心

チャイルドロックがついていれば、子どもがいるご家庭でも安全に熱湯を使えます。
ウォーターサーバーには必須の機能ですが、「リセットタイム」はチャイルドロックがついているだけではありません。

リセットタイム」のウォーターサーバーは、片手で解除と注水ができます。
メーカーによってはチャイルドロックの解除と注水は両手でしなければならないこともありますが、片手でできるためストレスなく使えます。

また、転倒防止ワイヤーもついています。
チャイルドロックと併用すれば子どもがいたずらをしたり、走り回ってウォーターサーバーにぶつかったりしても安心です。

※転倒防止ワイヤーは壁や柱にネジで固定するため、賃貸物件に取り付ける際はご注意ください。

まとめ

「どうしてウォーターサーバーは瞬時に熱湯が出るの?」という質問にお答えしました。

ウォーターサーバーは金属棒またはヒーターバンドで加熱しており、保温機能の搭載や断熱対策によって保温しています。
さらに温度管理もされているため、一定の温度が保てるというわけです。

しかし、ウォーターサーバーからずっと熱湯を出せるわけではありません。
温水タンクの容量以上に出そうとすれば供給がストップするか、ぬるいお湯や常温の水が出てくるようになります。

また、100℃の熱湯が出ないことに不満を持つ方もいるかもしれません。
ウォーターサーバーから100℃の熱湯が出ないのは劣化防止と節電のためでもありますが、1気圧の水が100℃で気化することを考えれば当然ともいえます。

「好みの温度で熱湯を使用したい」
「使わないときはなるべく節電したい」

このようなご希望があれば、「リセットタイム」のウォーターサーバーがおすすめです。
80℃・85℃・90℃の温水がボタン1つで出るほか、ECOモードにすれば電気代を月500円程度に抑えられます。
ECOモードにしなくても電気代は月600円程度のため、家計を圧迫することはありません。

中尾 尚喜

執筆監修

中尾 尚喜営業

2020年より長年関わってきたフード業界と全く経験のない営業職に挑戦。ウォーターサーバーメーカー i・ライフソリューションズにて、「ResetTime」の法人営業にゼロから務める。自然の恵みであるアルカリ生天然水 ResetTimeの美味しさを知り、天然水の良さをより多くの人に知ってもらいたいという想いで日々、挑戦中。

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